2013年1月29日火曜日

スポーツメーカー早春の陣

アシックス、ミズノ、デサント スポーツ用品“世界標準規格”で勝負へ

スポーツ用品各社が、世界市場に投入する“戦略商品”の開発に乗り出した。従来は国ごとに別々の商品を企画・開発するケースが大半だったが、世界共通の戦略商品とすることで、ブランド力強化や商品開発の効率化を図る。家電や自動車は、各国の国民性や嗜好(しこう)に応じて機能やデザインの現地化が進むが、マラソンに使われるランニングシューズなどスポーツ用品は世界的に“売れ筋”がほぼ共通しており、統一化のメリットが大きいと判断した。  


ようはスケールメリットを生かしますなのですが、現状で国内スポーツブランドが抱えている問題を整理すると

1)若年層の支持率がほとんどない
2)顧客層の高齢化
3)メーカーからブランドへポジション移行できていない
4)ビックスポーツでの存在感がない

となっております。

1)は、街を見ればわかりますがスニーカーで国産を履いている人はほぼいません。ほとんどがNIKEその他でしょう。

2)は、根強いファンが多いということですが市場の先細り感は否めません。

3)は、ウェアやカジュアルシューズなどカテゴリ展開には欠かせないファクターです。コンバースのようにもともとはバスケシューズだったものが、今ではほぼ100%カジュアルシューズとして消化されているのは"ローテクスニーカーの元祖"のようなブランディングが上手くいったからでしょうね。最近ではニューバランスなども同じです。

4)は、こちらを見ればわかりますが、陸上女子100m決勝に残っている選手がほぼNIKEです。サッカーもバスケもゴルフなど世界的に行われているスポーツでも同じような感じになっています。

"ランニングシューズなどスポーツ用品はサイズの違いを除けば、売れる機能やデザインは世界的にほぼ共通している。"と書いてあるように、スポーツ界でコモディティ化が進んでおり売れるアイテムの差別化が難しいようです。
となると、ビックスポーツ(特にTV中継が頻繁に可能)で存在感=認知度を上げるのが手っ取り早いですが、時価総額約5兆円弱のナイキと時価総額2600億円弱のアシックスでは使えるお金に差があり過ぎてこの手の勝負ではまともに戦えないのが現状です。

このことを考えると、まず若年層切り捨てですでに根強いファンである高齢顧客層向けに特化したアイテムに集中し高収益体質にし、その収益を注目されていないスポーツに集中投資し独占的なポジションを確保するのが理想でしょうか。似たような例では、キッズに特化し体育というスポーツにおいて独占的ポジションを築いた「瞬足」が挙げられます。こちらは大人や幼児まで展開しており、一種のブランディング化成功モデルともいえるでしょう。ここまできたらスケールメリットを発動させれば良いかと思います。

記事には「インターネットの普及で若者のトレンドは瞬く間に世界に広がる。それだけに基本機能は統一できる」とも書いてありますが、インターネットといえど言語と時間、文化が違うのでトレンドを国を跨いで共有しあっている若者を私は見た事がありません。もしいたら多言語対応の商社マンでかなり出来る方でしょう。

インターネットに夢を見過ぎと言ってしまえばそれまでですが、Everything is made from a dreamとミスチルが歌っていたので「売れるランニングシューズを考えていたら、画期的なサーチエンジンを発明しました。」のようなドリーミーな展開を期待せざるを得ません。

0 件のコメント:

コメントを投稿