2013年3月6日水曜日

販売員の給料が安い理由を考えてみた

ファッション業界の年収クリーデンスが調査 プレス担当や営業が高収入
via-Fashionsnap.com

少し古いネタですが、簡単に比較しながら何故販売員の給与が安いのか見てみましょう。
現状の"お客さんに接する"職業を比較したのがこれです。

【25〜29歳】
営業(OEM含む平均)→359万円
店長→303万円(営業との差額56万円)
販売→272万円(店長との差額→31万円、営業との差額87万円)

【30〜34歳】

営業(OEM含む平均)→405万円
店長→349万円(営業との差額56万円)
販売→319万円(店長との差額→30万円、営業との差額86万円)

【35〜39歳】

営業(OEM含む平均)→481万円
店長→416万円(営業との差額65万円)
販売→356万円(店長との差額→60万円、営業との差額125万円)

という事になっています。
20代から営業と販売員の間には87万円の差が発生し、35歳〜39歳に至っては125万円に広がります。外資系によくあるアップorアウトの精神で言えば、30代半ばでもマネージャー職にアップできないヒラの販売員はアウトしたほうがいいですよ、と退職のススメを給与明細という月刊紙で会社が自費出版しているようなものですね。一方、販売員の延長線上にある店長とは35〜39歳で60万円の開きとやや微妙な額ながら、月額5万円ほどが店長手当と考えると役ナシ従業員には納得感はあるかと思います。

さて、何故販売員の給与が少ないかと考えると簡単に言ってしまえば付加価値がつきにくい仕事だからでしょう。店舗に運ばれた時点で、商品は完成しており店舗で商品自体に付加できる価値はほぼありません。接客が良かろうが悪かろうが、プライスは動かないしプロダクトクオリティも向上しません。どんなに店員の愛想がよく丁寧な接客を受けても、肝心の料理がまずかったら誰も食べにいかなくなるのと同じで、ファッション業界も例に漏れず商品が命ということになっています。

また、社内的地位が低い部分も関係していると思われます。"製造"側がヒエラルキーの上層を占め、"小売"側は下層に追いやられているため採用時で本社配属がある程度決まっていないとその時点で詰んでいることになります。売ってなんぼの世界でまかり通っている歪な慣習ですが、これは飲食や小売りでも同じ事が言えますね。

小売り側の悩みは、接客ナレッジは本部側に溜まるため良くも悪くも誰がやっても大丈夫な仕組みが作られてしまうことでしょうか。そのような仕組みが出来上がってしまうと店舗に送り込まれる人材は「若くて元気で薄給に耐えられる」で統一され、ランニングコストが増える一定の年齢まできたら自主的に転職してもらう大変新陳代謝が良い組織になります。事務側はそれで都合が良いのですが、現場側は大変でしょうね。販売員の転職は基本的に販売を紹介されるため、無限ループを抜けるには本人自身がそれなりの努力をしなければいけません。
ただ、「仕事終わる→寝るor飲みにいく」というライフサイクルまたは交友関係を作ってしまった中堅どころの販売員にはなかなか難しく思えるため、フレッシュなうちに行動を起こした方が未来は明るそうです。女性においてですが永久就職という大変魅力的なオプションも存在していますが、相手の収入に600万円以上も求めるなら自ら行動を起こした方がいいかもしれませんね。



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